2008年 09月 19日 ( 1 )

誰が優れた人物なのか

二十歳前後の学生の頃、自分の教養を高めたいと思い、そのためにはどのような学習をすればよいかを考えたことがあった。とにかく優れた人物が語ることを理解して、それを通じて教養を高めるということがいいのではないかという結論に達した。しかし、どの人物が優れているかというのは、その時点ではどうにも判断が難しかった。そこで世界の名著と言われているものを片っ端から読んでいこうと思ったものだ。

手始めに手に取ったものが文学全集だった。数学科だったにもかかわらずと言おうか、あるいは数学科だったからこそ教養と言えば文学かなと思ったのか、世界や日本の文学全集から手当たり次第に読み始めた。世界の方では、ホメロスやダンテから始めて、ゲーテやシェイクスピア、バルザック、ロマン・ロランなどを読みあさっていた。最も気に入ったのはドストエフスキーで『罪と罰』は何度も読み返したものだった。

日本の作家では夏目漱石が気に入った。それまでは数学や自然科学系の本しか読まなかったので、最初は小説を読むのが苦痛だったが、一冊なんとか読み通すことが出来ると、後はそれほど苦に感じず読むことが出来た。最初に読んだ小説は志賀直哉の『暗夜行路』だったが、これは読み終えるのに一ヶ月くらいかかっただろうか。『罪と罰』を読む頃にはかなり慣れてきたのでこの分厚い本も2,3日で読むことが出来た。

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by ksyuumei | 2008-09-19 09:51 | 雑文