2008年 08月 19日 ( 1 )

理解の道具としての形式論理 4

宮台真司氏の「連載第二三回:政治システムとは何か(下)」で次に論じられている「権力の人称性」ということの意味を考えてみようと思う。これは「最も重要な了解操縦」と書かれている。

宮台氏の権力論では、直接の物質的な力そのものを「権力」と呼んでいるのではなく、服従者が理想状況と考える選択を選ぶことが出来ずに、現状の条件での次善策を選ばざるを得ないときにそこに権力現象を見て、それを可能にする何かを「権力」と呼んでいた。そして、その何かは「選好構造」と「予期構造」によって表現されていた。この何かは、実体として提出できるものではなく、そのような「回避選択」をもたらすような装置として機能的に捉えられているように思う。

この装置をうまく働かせる、つまり権力者の意図を実現させるように服従者の「選好構造」と「予期構造」を操縦することが「了解操縦」と表現されている。これは、「選好構造」と「予期構造」を確定すれば、そこから必然的に「回避選択」が出てくるように構造を作り上げるということだ。この構造の構築が「了解操縦」といわれている。

More
[PR]
by ksyuumei | 2008-08-19 10:02 | 宮台真司