2008年 07月 23日 ( 1 )

システムとしての「人格」……それは実体としての「人格」とどう違うか

宮台真司氏が「連載第15回:人格システムとは何か?」で説明している「人格」とは、システムとしての人格だ。システムというのは装置として比喩的に語られることが多い。その装置は、ある種の機能を持っているもので、関数のブラックボックスのようなものだ。その装置は、ある定常的な状態を保つように機能が働く。

「人格」とは辞書的には「個人に独自の行動傾向をあらわす統一的全体」というような意味で使われる。その人が、その人であることの同一性あるいは独自性を感じさせる性質を指して「人格」が語られる。機能的な把握というよりも、実体的な属性として把握されているように感じる。これをシステムとして捉えるという時は、その要素を「行為」として捉えて、その「行為」がある「人格」に属するか属さないかを決める装置として「人格システム」というものがあるという捉え方をするようだ。

「人格システム」は、準拠枠の違いという面で「社会システム」と対立する概念としても提出されている。準拠枠というのは、イメージ的には「社会システム」が社会全体をその行為の所属するシステムとして捉え、「人格システム」は、その行為の帰属先は個人になるというようなものになるだろうか。宮台氏は次のように説明している。

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by ksyuumei | 2008-07-23 23:56 | 宮台真司