2008年 07月 17日 ( 1 )

機能的側面から見た「制度」の概念

宮台真司氏が「連載第十一回:制度とは何か?」で語るのは「制度」という言葉の概念だ。これの辞書的な意味は、「社会における人間の行動や関係を規制するために確立されているきまり」というもので、「ルール」という言葉で言い換えることの出来るものだろう。ルールは、明文化されているものもあるが、ある種の表現で語られるものという実体的な側面を持っている。

この辞書的な概念は、そこに制度があることを判断するために観察に用いるのは便利だ。人間の行動がある種のルールに従っているように見えるところで、そのルールが個人的なものではなく、社会全体に行き渡っているように見えれば、そこに「制度」が存在することが分かる。そして、その従い方を観察すれば、具体的な「制度」の中身も観察することが出来る。観察という行為において、実体的な概念は、観察したものがそれであるかどうかという判断に役立つ概念になる。

しかし、実体概念は、それがどのような論理展開で変化していくかを見るのはなかなか難しい。実体というのは、もともと変化しない固定的な姿をしているから実体として捉えることが出来るものだからだ。実体面を見ている時は、その対象は変化せず同じものにとどまる。論理が展開する様子を反映してくれない。

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by ksyuumei | 2008-07-17 00:49 | 宮台真司