2008年 03月 12日 ( 1 )

論理トレーニング応用4 ソシュールはどんなことを考え、どこが優れていたのか

論理トレーニングの応用として、優れた言説がいかに優れているかという、もっと建設的な分析もしてみたいと思うので、内田樹さんの『寝ながら学べる構造主義』の中から、ソシュールに関する章を取りだして考察してみようかと思う。

僕はソシュールに関しては、まずは三浦さんの批判からそれに接した。三浦さんの批判は、ソシュールの観念論的側面と,表現としての言語ではなく,言語規範という認識(表現ではない)を言語と呼んでいた側面からのものだった。これはかなり説得力があり、当時は唯物論に基本的な正しさを感じていたこともあって、三浦さんの批判を読んだだけでソシュールについてはそれほどの関心を引かれることがなかった。

しかし、唯物論というものが、対象を見る際の一つの視点に過ぎないもので、唯物論だから正しいとは必ずしも言えないということが論理的に反省できるようになると、ソシュールに対しても、唯物論の観点からのものや言語規範を言語と呼ぶ側面だけからその評価をすることに疑問を感じるようになった。ソシュールにはもっと他の側面もあるのではないかという感じがした。ソシュールは構造主義の開祖だと言われ、当時の最高の知性の持ち主たちから高い評価を得て、歴史にその名を刻んでいる。そのソシュールが、単純な批判で乗り越えられるほど軽いものかという気がしたのだ。

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by ksyuumei | 2008-03-12 10:37 | 論理