2008年 03月 06日 ( 1 )

論理トレーニング 20 (議論の組み立て)

野矢さんの解答がない課題問題を考えてみよう。まずは次の問題だ。


問4 次の文章をより論理的に明確になるように接続関係を明示して書き直せ。
「日本工業規格(JIS)の定義に従えば、「誤差」とは「測定値から真の値を引いた値」とされるが、真の値が不明だからこそが(原文のママ)、測定値を求めるのであり、測定値を求めたからといって誤差が求められるわけではなく、この定義はこのままではまったく役に立たない。」


まずは全体の論理構造を求めるために、それを部分的な命題に分解して番号をつけておこう。

1 日本工業規格(JIS)の定義に従えば、「誤差」とは「測定値から真の値を引いた値」である。
2 真の値が不明だからこそ「が」(この「が」は誤植ではないかと思われる)、測定値を求めるのである。
3 測定値を求めたからといって誤差が求められるわけではない。
4 この定義はこのままではまったく役に立たない。

全体の論理構造としては、その中心的な主張、すなわち主題は「誤差」の定義についてだと考えられる。問題提起としては、その定義に疑問を提出していて、「この定義で「誤差」が求められるのか?」ということを質問している。そして、その答は「この定義はこのままではまったく役に立たない」というものだ。

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by ksyuumei | 2008-03-06 10:07 | 論理