2008年 02月 20日 ( 1 )

論理トレーニング 10 (接続の構造)

野矢さんが、論理構造の解析を求める次の問題は以下のものである。


問3 次の文章を読んで問に答えよ。
「ある心理学者たちはこう主張する--

1 カラーテレビの画像の色は、実は目の錯覚をうまく利用したものなのである。その根拠は、
2 カラーテレビに映った色は3種類の光を発する光点(赤、緑、青)からなっており、たとえば、
3 黄色に見られている部分で実際に光っているのは赤と緑の光点に過ぎず、
4 単にそれが小さいため明確に見えないということにある。それゆえ、
5 目の極端によい人にとってや拡大鏡を用いる場合には、実際にあるようなまだらな画面が見えるであろう、というわけである。

しかしながら、小さいものが見えないことが錯覚の根拠であるとすると、われわれの知覚のほとんどすべては錯覚だということになる。たとえば、われわれはモネの描いた絵を見てそこに睡蓮の花を見いだす。しかし実際にキャンバスの上に存在するのは、様々な絵の具の斑点に過ぎない。それ故、睡蓮の花の知覚は錯覚である。あるいは、水道水は透明に見える。しかし、顕微鏡で見れば分かるように実際にはそこに様々な含有物が含まれている。それ故、透明さの知覚は錯覚である、といった具合である。したがって、このような帰結を避けるのであれば、カラーテレビの場合も、必ずしも錯覚という必要はないことになろう。」

(1)1~5の接続構造を記号と番号を用いて図示せよ。
(2)下線部の「このような帰結」の内容を述べよ。


この問題も、接続詞による部分の構造が、全体の主張と論理的にどうつながっているのか、その接続詞が影響する主張はどこからどこまでなのかを、全体の主張の内容から読み取っていこうと思う。

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by ksyuumei | 2008-02-20 09:45 | 論理