2008年 02月 09日 ( 1 )

論理トレーニング 4 (接続詞の選択)

野矢さんが提出する次の問題を見てみよう。


問3
「風土そのものが持つさまざまな特徴は、具体的に人間の生活と結びついて我々自身の特徴となる。
    (a)<それゆえ/たとえば>
稲およびさまざまの熱帯的な野菜や、麦およびさまざまの寒帯的な野菜は、人間が自ら作るものであり、したがってそれに必要な雨や雪や日光は人間の生活の中へ降り込み照らし込むのである。また台風は稲の花を吹くことによって人間の生活を脅かす。
    (b)<だから/すなわち>
台風が季節的でありつつ突発的であるという二重性格は、人間の生活自身の二重性格に他ならない。豊富な湿気が人間に食物を恵むとともに、同時に暴風や洪水として人間を脅かすという、モンスーン的風土の二重性格の上に、ここにはさらに熱帯的・寒帯的、季節的・突発的といった特殊な二重性格が加わってくるのである。」


この問題の解答は、野矢さんによれば(a)は「たとえば」であり、(b)は「だから」になる。これは、野矢さんの解説を理解し納得するのはそれほど難しくない。(a)の前に書かれているのは、どちらかというと抽象的な言明で、後に書かれているのは具体的な事柄を述べている。これは、抽象的な言い方では、それだけでは内容の理解が難しいので、その理解を助けるためにイメージしやすい具体像で実例を挙げるという論理的な流れだと解釈できる。そう理解すれば「たとえば」が入ることに納得できる。

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by ksyuumei | 2008-02-09 16:02 | 論理