2007年 11月 22日 ( 1 )

ウィトゲンシュタインの哲学の基本理解とその応用

僕は、ウィトゲンシュタインの哲学の理解に対して、直接ウィトゲンシュタインの著作から学ぶのではなく、野矢茂樹さんや橋爪大三郎さんの解説から間接的に学んでいる。それは、ウィトゲンシュタインの哲学というのは、直接その著作から学ぶには難しすぎるからだ。それは短い命題の羅列からなっているのだが、そこに含まれる内容は実に豊富なものがあり、その意味を理解するには予備知識が大量に必要になる。

そのような予備知識の素養がなければ、ウィトゲンシュタインの文章を直接読んでも、何が書いてあるのかさっぱり分からない。これは、そのような素養を持っている人間の解説を頼りに少しずつ理解を進めていかなければならない。その解説者として信頼できる人が野矢さんと橋爪さんということになる。野矢さんは専門の哲学者であり、ウィトゲンシュタインに関する深い素養を元に、ウィトゲンシュタイン初心者にも分かるような解説を書いてくれる。橋爪さんは哲学者ではないが、社会学者としてウィトゲンシュタインの理論を応用するという面から示唆に富む解説を書いている。

野矢さんと橋爪さんの解説によって、ウィトゲンシュタインの大雑把な全体像を作り、その全体像を元に直接著作を読み進んだときに、そこに書かれていることの整合性が納得できれば、野矢さんや橋爪さんの解説も、ウィトゲンシュタイン自身の理論展開も、ともに整合性のあるものとして論理的な理解が出来るようになるだろうと思う。そして、これらの人々が、その著作に直接書いていないことに自分の考えが及んだとき、それは基本的な理論の応用問題を僕が解いているのだということになるだろう。

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by ksyuumei | 2007-11-22 09:50 | 論理