2007年 10月 30日 ( 1 )

集団自決という現象のディテール(細部あるいは末梢的なこと)

夜間中学には日本語学級という、日本語を勉強するクラスがある。今でこそ、そこは外国から日本へ来た人々(結婚で来たり、再婚の母親に呼び寄せられたり、仕事で来日した父親の家族として来たり、その理由はさまざまである)が、日本語の授業を受けるために必要な日本語の会話を学習するためのクラスになっているが、発足のころは違っていた。

日本語学級が発足したころは、戦後長いあいだ戦地になっていた中国などから、さまざまな事情で帰れなくなっていた人々が引き揚げてきたことがきっかけだった。いわゆる「中国残留孤児」という呼び方をされていた人々は、幼いころに中国に取り残されてしまったため、日本人でありながらまったく日本語が話せない・理解できないという状況にあった。

これらの人々が日本へ引き揚げて、日本で生活を始めたときに、生活のために必要な日本語を学ぶ場所がなかった。そこで、夜間中学がとりあえずそのような日本語の教育機関として選ばれ、日本語学級というものが設置された。だから、夜間中学の日本語学級は、そもそもの発足のきっかけは、引揚者の日本語学習の問題からであり、教科学習のための基礎的日本語を学習するという問題ではなかった。そのような特殊な事情のある夜間中学校の日本語学級では、中国からの引揚者がたくさん学んできた。その関係者の一人であるNさんの体験談を聞く機会が先日あったのだが、その中で旧満州における「集団自決」の問題が語られていた。

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by ksyuumei | 2007-10-30 09:33 | 雑文