2007年 10月 22日 ( 1 )

「事実」とその「解釈」について

沖縄の集団自決という深刻な問題についてちょっと触れたので、何らかの反応が返ってくるかと思ったが、それにちょっと疑問を差し挟んだだけで罵倒するようなコメントが送られてきた。このコメントについては、論理的な対話など出来ないと判断したので反映させるつもりはない。しかし、少しの疑問を差し挟んだだけで罵倒するようなコメントが送られてくるというメンタリティは考察に値するものだと思う。

僕は、宮台真司氏や仲正昌樹氏の左翼批判に共感するところがあるのだが、特に宮台氏が語る「左翼の嘘」という指摘に重要なものを感じている。これまでの左翼の言説には、プロパガンダとして役に立つのであれば、少々疑わしい「事実性」であってもそれを宣伝して言語ゲーム的な「事実」にしてしまったものがあるという指摘だ。もっとも分かりやすい例が、今日本にいる在日朝鮮人と言われる人々の大部分が、強制連行された人たちの関係者だというものだ。これは、専門家の間では完全な間違いであるということが言われているようだ。

戦前に日本を訪れた多くの朝鮮人たちは、強制連行という形で来た者たちよりも、日本で何とか一旗上げようという気持ち出来た人々が多かったと宮台氏は言う。それは、本国での産業が廃れてしまった国内では食っていくことさえ困る状態だったので、何とか食うことだけでもできないかという気持ちで訪れたという人々が大部分だったということだ。戦前の日本が移民を多く排出したのと同じ状況だ。

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by ksyuumei | 2007-10-22 10:07 | 論理