2007年 10月 19日 ( 1 )

論理語「ならば」の考察--必然性あるいは因果律について

論理語「ならば」について野矢茂樹さんが『『論理哲学論考』を読む』で語っているのは、その真理領域の関係についてだ。「AならばB」という命題があったとき、Aを真理とする状況である真理領域が、Bを真理とする状況であるBの真理領域にすべて含まれているなら、Aが真理であることからBが真理であることも帰結する。

つまり、AとBの真理領域が、集合としての包含関係にある時は、この「ならば」の命題は特別な事情にあることになる。Bの真理性は、それを直接確かめることなく、Aの真理性を確かめるだけで成立する。つまり、Aが成り立つなら「必然的」にBも成り立つという関係になっている。あるいは、Aを原因としてBが結果的に起こるという因果関係を語るものにもなっている。

野矢さんは、この真理領域の関係以外のことについては「ならば」については語っていないので、これ以上のことについて考えようとするのは、ウィトゲンシュタインが直接考えたことかどうかは分からない。必然性や因果関係については、僕が考えることなので、ウィトゲンシュタインがこのように考えたかどうかは分からないので、ウィトゲンシュタインが構想したことという考察からははずしておいた。「ならば」の解釈については、形式論理的には非常に難しいところがあるので、僕の関心のある部分を自分なりに展開してみようと思う。

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by ksyuumei | 2007-10-19 10:01 | 論理