2007年 09月 02日 ( 1 )

商品の価値に関する法則

マルクスは、『資本論』冒頭の部分で商品の価値(=交換価値)を分析している。そこには

  1クォーターの小麦=aツェントネルの鉄

という等式が書かれている。これは、板倉聖宣さんが語っていた等号(イコール)の弁証法性で解釈すると分かりやすい。等号というのは、形式論理で言うところの同値律(A=A)を表すのではなく、違うものであるが、ある視点からは同じとみなすことができるという<A=B>を表すものとして受け取るのが正しい。

違うものが同じだという弁証法性を理解することが等号の正しい理解になる。マルクスの等式では、使用価値としてはまったく違う、物質的存在としては違うものである小麦と鉄が、その価値の量(大きさ)においてイコールになるということを表している。ここで同じとみなされているものをマルクスは「価値」と呼んでいるといってもいいだろう。

ここで語られている法則性は、価格という形で現象が観察される商品に対し、「同じ価格の商品は同じ「価値(=交換価値)」を持っている」と言い表せるだろうか。それは、物質としては違うが、価値という尺度では同じものとみなすことができるという法則性になる。

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by ksyuumei | 2007-09-02 22:54 | 論理