2007年 08月 23日 ( 1 )

三段階論の各段階の特徴

武谷三男さんの三段階論というのは、法則的認識というものが、本質的な段階にまで高まっていく発展の様子を三段階のものとして解明したものである。これは、板倉聖宣さんによれば三つでなければいけないものらしい。二つになったり四つになったりすることはなく、三つの段階であるということを武谷さんが発見して、これが客観的な法則として確立したという解釈をしている。もう新たな「段階論」を見つけようとしてもだめだということだ。

板倉さんが「武谷三段階論と脚気の歴史」で語るように、三段階論の段階は、そこでもうこれ以上は深められないというところまで行って、次の段階へと飛躍しなければならない。最も高い段階である本質論のほうがすばらしいからといって、現象論や実体論をそこそこにして、一足飛びに本質論へと飛躍は出来ないのだ。

武谷さんも「ニュートン力学の形成について」という論文で、「現象論的な知識が十分でなくて直ちにその原因を思惟するとき形而上学に陥るのである」と書いている。この言葉の意味を正確に受け取るためにも、各段階の特徴というものを知り、その段階を徹底させるということがどういうことなのかを考えてみたいと思う。言葉の上だけで実体論や本質論を語れば、その言っていることは正しいはずなのに、なぜ認識が形而上学的になってしまうかということも考えてみたいと思う。

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by ksyuumei | 2007-08-23 23:35 | 論理