2007年 07月 03日 ( 1 )

科学における武谷三段階論と機能主義

三浦つとむさんが高く評価していた人に物理学者の武谷三男さんがいる。特に高く評価していたのは三段階論という、科学理論の発展の論理を抽象したもので、『弁証法の諸問題』という著書の中の「ニュートン力学の形成について」という論文で語られていた。

科学というのは、現実の法則性を捉えた理論である。自然を対象にした自然科学がもっとも早く発達し、その理論によって自然の現象的側面を正確に予測することが出来るようになった。現実の存在がどのようになっているかは科学でなくても語ることが出来る。哲学などは、現実存在に対して論理的に考察したものとしては科学よりも早く発生した。しかし哲学は、現実を事後的に解釈することがもっぱらで、未来に対する有効性という点では科学のほうがずっと大きなものを持っている。

科学の有効性というのは、板倉聖宣さんが主張する「仮説実験の論理」がそれを保証するものとなっているように僕は考えている。仮説と実験を経て科学そのものは進歩・発展していくが、仮説に当たる理論的側面の進歩・発展の具体相として武谷さんが言う三段階論というものがあるように感じる。この三段階論というものを、形式論理のメガネを通して見てみると機能主義との関連という側面を見ることが出来るようにも思う。科学の本質は機能を解明することにあるように感じるのだが、それは機能主義と呼ばれる間違いだといわれる恐れもある。このあたりの関連を考えてみようと思う。

More
[PR]
by ksyuumei | 2007-07-03 09:47 | 論理