2007年 07月 02日 ( 1 )

原理的な決定不可能性とはどういうものか

決定不可能性というのは、ある判断が確定しないということを意味する。世界のあり方として、いくつかの選択肢が考えられるとき、その選択肢のどれが実現しているかということが確定しないとき、現在の状態は決定できないと考えられるだろう。この決定できない・確定していないという状況は、現実を対象にしてそれを認識しようとすればいつでも遭遇するようなもののように感じる。

「一寸先は闇」ということわざがあるように、未来については決定していない・確定していないと普通は考える。だが、ある種の未来に関しては、現在の状況のいくつかの側面を把握することによって、未来がどのような状況になるかが決定的・確定的に語れることがある。自然科学による予測は、誤差を捨象する限りで100%確実な予想を与える。決定可能な対象が存在するということは、決定不可能性の中に、原理的な不可能性と現象的な不可能性があるということを考えさせる。

現象的に決定不可能である対象は、さいころを振る時にその出る目を考えるというようなものに見られる。1から6までのどの目が出るかは、さいころを振る前には決定することが出来ない。どれも同じだけの確率で出るだろうということしか分からない。例えば、1の目が出るというのは、1/6の確率で期待できるということは分かるが、確率が1になるか0になるかという決定は出来ない。確率が1か0のどちらかになることがないということが、その現象が確定しないということでもある。

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by ksyuumei | 2007-07-02 10:23 | 論理