2007年 06月 30日 ( 1 )

現象をうまく説明する理論の真理性(機能主義との関連を考える)

量子力学について、『量子力学の基本原理』の中では、著者のデヴィッド・Z・アルバート氏は「アルゴリズム」であると書いている。「アルゴリズム」とは、形式論理に従った、ある計算法のことを指す。この「アルゴリズム」を使えば、量子現象が今どのような状態にあるかを初期情報を与えることで未来が計算できるというものになる。未知なる未来が100%正しく予測できるということから、これは科学としての真理性があると解釈されるわけだ。

しかし、この「アルゴリズム」が、現実世界を本当に正しく記述したものかどうかという哲学的問題を考えると、それは単なる機能(関数)を記述したものであって、本質ではないという解釈も出来る。機能を本質と考えるのは、機能主義と呼ばれる間違いではないかという疑問も涌いてくる。現実に対する考察であるなら、表面に現れる機能ではなく、裏に隠されている何かを本質と考えなければならないのではないかということだ。

僕も若いころは、このように機能主義は間違いではないかという思いを抱いていた。例えば、心理学を知ったころは、心という直接調べることの出来ないものから、行動という表面に現れたものを対象にして心理学を築くべきだという、行動主義というものがあるのを知ったが、これは基本的な姿勢としては分かるものの、それを「心理学」つまり心の学問と呼ぶのはためらわれるのを感じた。

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by ksyuumei | 2007-06-30 11:17 | 論理