2007年 06月 16日 ( 1 )

矛盾は実在するか

「矛盾は実在するか」という問いは、肯定的にも否定的にも答えることが出来る。それは「矛盾」という言葉の概念によってどちらの答も可能だ。実在する対象に「矛盾」という名前をつけて呼べば、これは実在するように名前をつけたのだから、実在するのが当然だ。弁証法的用語としての「矛盾」はこのような言葉になる。

しかし、形式論理で言うところの「矛盾」は、頭の中に作り上げた概念につけた名前であり、これは実在する対象を持たない。想像上の概念は、基本的に実在する対象を持たない。だから、神という概念も、それが想像上のものである限りではその概念に対応する実体は実在しない。

しかし、想像上の対象であっても、現実を解釈することによって、その概念と実在する実体とを対応させることが出来る。この対応は、想像上の概念が実在することの証明ではなく、あくまでも解釈に過ぎないのだが、逆転した錯覚のようなものを感じることもあるだろう。解釈の問題は認識の問題なのだが、これを対象の属性という客観的な性質だと勘違いすると、想像上の対象が存在するような錯覚を起こす。

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by ksyuumei | 2007-06-16 18:01 | 論理