2007年 06月 07日 ( 1 )

ロジック(形式論理)的センスの訓練

僕は昔からのパズルファンでそれが数学への道にも通じていたのだが、今でもよく遊ぶパズルは<イラスト・ロジック>と<ナンバー・プレイス>と呼ばれるものだ。これは知らない人に説明するのは難しいのだが、僕がこの二つのパズルを特に気に入っているのは、それが極めて形式論理的な構造を持っていると思えるからだ。このパズルは、かなり純粋な形で形式論理の考え方を使うことが出来る。つまり、ほとんど予備知識なしで、論理のみでパズルが解けるようになっている。

形式論理を日常言語の表現に対して応用しようとすると、その日常言語的な表現をまず確定しなければならないという問題が起こってくる。形式論理というロジックにおいては、確定しない表現に対してそれを適用することが出来ないからだ。対象に対する立ち位置や視点が違ってくると解釈が変わってくるような問題は、その立ち位置や視点をまず確立した上でロジックを適用しなければならない。そうでなければ、対立した解釈が両立してしまうという弁証法性を逃れられなくなる。弁証法性を持つ対象に対しては、形式論理というロジックを適用することが出来ない。それを無理やり形式論理を当てはめてしまうと矛盾が生じるという困った状態が起こる。

<イラスト・ロジック>や<ナンバー・プレイス>の場合は、そのパズルのルールの解釈は、複数の受け取り方を許さない。誰がやろうとも同じ解釈のもとに、同じ判断がもたらされる。だから、問題に不備がない限り、そのパズルは誰が解いても同じ答になる。ちょうど数学の答が、結果的にはみな同じ値になるように。

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by ksyuumei | 2007-06-07 10:03 | 論理