2007年 05月 27日 ( 1 )

国家とは何か

萱野稔人さんが『国家とは何か』(以文社)という本を書いている。この本の前書きに当たる部分の「イントロダクション」というところで、この本が目指しているところの全体像について書いている。それは、タイトルにあるとおり、「国家とは何か」ということなのだが、その中に物事を考える方法論のようなものがあるのを感じた。

「国家とは何か」という問いに対して、こういうものだという答を提示するのがこの本の目的ではない。そもそもこの問いは、国家というものがいかに捉えにくい複雑なものであって、単純に答が出せるような対象ではないのだということを自覚させるためにあるような気がする。

国家の捉えがたさは、国家というのは直接目で見ることが出来ないものだからだろうと思う。つまり、実体としての国家そのものはどこにも見出せないのだ。国家を構成するであろう要素や機能は見ることが出来る。国民一人一人という存在は、現実の我々自身であり、これは幻ではなく実体的に存在する。国家を構成するであろう政治的な装置(国会・議員・地方議会など)もその存在を見ることが出来る。

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by ksyuumei | 2007-05-27 16:31 | 方法論