2007年 04月 17日 ( 1 )

父性の欠如とモラルの喪失

小室直樹氏の指摘で気になることの一つに、父性の欠如とそれに原因するモラルの喪失との関係というものがある。小室氏は、『悪の民主主義』の中で「父性が良心を作る」と語っている。そしてこの良心が「人の規範(倫理、道徳)をつくる」と主張している。

小室氏によれば、「社会規範が内面化したものが良心である、ということである。そして、社会規範を内面化させるものは、父性の権威(authority)である」ということになる。小室氏は、「フロイトは、「父が権威を与える」ことを科学的に解明した」とも語っている。

ここで言う科学的ということの意味は、僕はそれが党派によらない真理であるという意味に受け取る。どのようなイデオロギーを持っていようとも、父性が権威を与え、その権威が内面化して良心となり、それが人の行動を規定する倫理となるということは誰もが認めるだろうということだ。フロイトのいうスーパーエゴと呼ばれるものはそういうものだろう。

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by ksyuumei | 2007-04-17 09:53 | 雑文