2007年 04月 08日 ( 1 )

歴史教育は物語でいいか

小室直樹氏が『悪の民主主義』(青春出版社)という本で戦後民主主義批判を展開している。この戦後民主主義批判というのは、僕は今までは党派性からくる議論だと思っていた。反体制側が戦後民主主義を肯定し、体制側はそれを否定しようとするのは、自分の立ち位置からくる論理であって、それぞれの前提を認めればどちらも成立する論理だろうと思っていた。

だから戦後民主主義批判というものは客観性を持たないものだろうと感じていた。それぞれの立場を認め、その立場の賛成した人間は立場に従って批判するものであり肯定するものでもあると思っていた。しかし、小室氏の議論を読んでいると、党派性の立場ではなく、その立場を越えて客観的にも批判できる部分が存在するのではないかとも感じてきた。

全体としての戦後民主主義批判は、この本の全部を読んでから全体把握をした上で考えたいと思うのだが、一部に関して気になったところを考えてみたいと思う。それは、小室氏がこの本の64ページで「歴史教育は歴史研究とは違う」と語っているところだ。小室氏は、「歴史教育は、民族精神を確立するために行われるべきである」と主張している。

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by ksyuumei | 2007-04-08 11:35 | 歴史