2007年 03月 24日 ( 1 )

数値データを語ることについて

以前のエントリーで、僕は本多勝一さんの次のような文章を引用した。


「末子の弟は、まだ満なら一歳あまりの赤ん坊だった。空腹のあまり、母乳を求めて大声で泣いた。ろくな食物がないから、母乳は出ない。運悪く10人ほどの日本兵の隊列が土手の道を通りかかった。気づかれた。「鬼子」たち2~3人がアシ原の中を捜しに来た。赤ん坊を抱いた母を見つけると、引きずり出してその場で強姦しようとした。母は末子を抱きしめて抵抗した。怒った日本兵は、赤ん坊を母親の手からむしり取るとその面前で地面に力いっぱいにたたきつけた。末子は声も出ずに即死した。半狂乱になった母親が、我が子を地面から抱き上げようと腰をかがめた瞬間、日本兵は母を後ろから撃った。二発撃った。一発は腰から腹へ、一発は肩からのどに貫通した。鮮血をほとばしらせて、母は死んだ。
「鬼子」たちは同僚の隊列を追って土手の上を去った。」


この報告は、南京陥落直後のことを語ったものとして報告されていた。その時期を含めて、ここで語られていることが正確な記憶によるものだということを前提にすれば、ここで殺された母子は明らかに「虐殺」に相当する例になる。赤ん坊には死に相当する正当な理由は何もない。母親に対してもそうである。それを、いわば自分たちの思い通りにいかなかったことの腹いせに殺したようなこの行為は「虐殺」と呼んでもいいだろう。

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by ksyuumei | 2007-03-24 10:35 | 雑文