2007年 01月 22日 ( 1 )

歴史観という先入観(価値観を伴った思い込み)

戦争の記憶を語るときに、日本政府の見解が中国や韓国から批判されることがある。これは、被害を受けた人々の見方は、加害の立場での見方とは違うということを物語っているのだが、その際に「歴史認識」とか「歴史観」という言葉で語られている内容はよく考えると難しいものだと思う。

歴史というのは、もともとが過去の出来事をどう解釈するかということがその内容になる。つまり、解釈という点においてはさまざまな解釈が可能になる。正しい歴史解釈などというものは、究極的にはありえない。だから歴史は物語に過ぎないという理解も出てくるのだが、一方では、それぞれが勝手に思い込んだ歴史ではなく、大多数の人が賛成する客観性の程度の高い歴史解釈もある。

事実を確定することの難しさは、裁判などで物的証拠が見つからないという難しい場面で想像することが出来る。しかし、一方ではそのような難しい裁判はごくわずかで、たいていの裁判は簡単に結論付けられた事実によって判断される。裁判における事実の確認は、ごく短い間の歴史を確認していると考えれば、歴史においても確定が難しい事実と、確定が比較的容易に出来る事実とがあると考えたほうがいいのではないか。

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by ksyuumei | 2007-01-22 09:57 | 雑文