2007年 01月 10日 ( 1 )

ある目的を持った言葉の定義

宮台真司氏が「連載第一八回:宗教システムとは何か?(上)」の中で宗教を「前提を欠いた偶発性(=根源的偶発性)を無害なものとして受け入れ可能にする機能(を持つ装置の総体)です」と定義している。これは、一般的に考えられている辞書的な定義とはかなり違うのではないだろうか。

宮台氏は、この定義を社会学という学問を説明する「入門講座」の中で語っている。日常的な出来事を語るエッセイの中で「宗教」を語っているのではない。ということは、この定義は社会学という学問の中で「宗教」を考察するのに有効であるように工夫された定義になっているはずだ。

宮台氏が、どのような意図で「宗教」をこのように定義しているのかを考えてみようかと思う。それが分かるようになれば、学問的な考察における定義の仕方というものが理解できるかも知れない。宮台氏は何故に「宗教」を上のように定義したのか。その理由が分かれば、「ファシズム」という言葉の定義をするときも、どのような理由でどのように定義することがふさわしいかと言うことが分かるようになるかも知れない。

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by ksyuumei | 2007-01-10 09:05 | 雑文