2006年 12月 13日 ( 1 )

『ネット時代の反論述』(仲正昌樹・著、文春新書)

仲正さんの新しい本を買った。僕が仲正さんを知ったのは、宮台氏と対談をしていたのを読んだり聞いたりしたことが最初だった。宮台氏に対しては、これはすごい人だと感じてから、その言説をもっと知るにつけその印象が強まっていくのを感じている。宮台氏の言い方を借りれば、すごさに感染しミメーシスを感じると言うことになるだろうか。

その宮台氏との対談と言うことで関心を持ち、その語るところに共感するところが多かったのが仲正さんだった。宮台氏にはすごさは感じるのだが、親近感は感じない。それに対して、仲正さんには共感と親近感を感じる。これは内田樹さんに感じるものと似ているような気がする。宮台氏が語ることからは、「目から鱗が落ちる」というような新しさをいつも感じるのだが、仲正さんや内田さんが語ることからは、「ああ僕も前からそう思っていた」というようなことを改めて適切な表現をしてもらって確認するというような感じがしている。

仲正さんや内田さんの表現には、ナイーブなベタな表現と言うよりも、皮肉っぽくネタで語ると言うところがある。そのあたりも何か共感し好きなところだ。これはigelさんがコメントの中で書いてくれたことにも通じるのだが、「この種のアイロニカルな矛盾に満ち溢れているのがわれわれの生きる社会というものの本質的な姿なのであり、それをどう扱えるかが論理には問われていると思います」と言うことを知らせてくれるものとして、特に僕の気に入るような表現になっているのではないかと感じる。

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by ksyuumei | 2006-12-13 09:46 | 読書