2006年 10月 27日 ( 1 )

行為と体験--責任を考える視点

宮台真司氏が「連載第一三回:「行為」とは何か?」(社会学入門講座)で説明している「行為」と「体験」という言葉は、「責任」というものを考える上で役に立つ抽象概念になっている。

「責任」という概念は、自然科学的に、対象に存在すると言うことを証明することが難しいものだと思われる。昭和天皇の戦争責任に対しては、多くの異論があり、誰をも納得させるような客観的な判断が提出されていない。それは、感情的なバイアスが客観的な判断を邪魔しているのか、そもそも原理的な問題として、「責任」は客観的な判断が出来ないものなのかということが確定していないのではないかとも思ったりする。

このような概念的な難しさを持っている「責任」という言葉を、少なくともこの範囲までなら多くの人の合意が得られるだろうと思われるものとして提出するのが、その概念を抽象化して論理的整合性を持った範囲での概念を確立することではないかと思う。

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by ksyuumei | 2006-10-27 09:35 | 雑文