2006年 10月 09日 ( 1 )

「選択的夫婦別姓」は家族の絆を壊すか?

家族という面から「選択的夫婦別姓」に反対している考え方を論理的に検討してみたいと思う。エントリーのタイトルは反語的に使ったもので、僕の直感としては「そうではない」という結論を導きたいと思っているものだ。

その論理展開のポイントは、「選択的夫婦別姓」によって壊されるのは、「制度としての家族」であって、「現実の関係の中の家族の絆」が壊されるのではないと言う判断だ。

「制度としての家族」にとって「氏」が変わることは決定的な変更になる。特に子どもの「氏」がどうなるかは、「家名」というものの相続に関しては重要な問題だろう。そのような制度についての思い入れが強い場合は、戸籍上の「氏」が自由に変えられるというのは、「家族制度」というものを破壊すると映っても無理はない。

しかし現実の愛情関係から生まれる「家族の絆」というものは、「氏」が同じという根拠からそれが論理的に帰結出来るものではない。「氏が同じ」という形式には、「家族の絆」が生まれるという内容は含まれていない。その形式に含まれているのは、「家名が続く」という「家族制度」の継続なのである。だから、「氏が同じ」という形式は、「家族の絆を守る」という内容とは、論理的には無関係だ。この内容に関しては、それは形式だけだという批判が成り立つ。

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by ksyuumei | 2006-10-09 11:17 | 雑文