2006年 09月 29日 ( 1 )

「語義」と「価値」--語の意味

内田樹さんが『子どもは判ってくれない』の中で「語の「意味」には「語義」と「価値」の二つの種類がある」と書いている。これは、ソシュールが『一般言語学講義』で説いたもので、ソシュール的な視点からの「意味」の考察になっているそうだ。

三浦つとむさんは、言語を個別的な表現として捉えた。現実に語られたものを言語として考察の対象にした。言語は表現の一種であり、表現としての資格を持たないものは言語という対象からは外して考えた。それに対してソシュールは、個別的な表現ではなくて、社会的な存在である、共通認識としての言語規範を言語学の対象に選んだ。

そのソシュール的な発想から、内田さんが語る「語義」と「価値」という、意味の二つの側面を発見することが出来る。この二つの側面は、個別的な表現が持っている関係性としての「意味」ではない。言語規範という社会的存在が、個人を越えた性質として持っている側面としての「意味」だ。

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by ksyuumei | 2006-09-29 09:23 | 言語