2006年 09月 27日 ( 1 )

杉浦法相が死刑を執行しなかったことの評価

ヤフーの「<杉浦法相>死刑執行せず 在任11カ月、命令書の署名拒む」というニュースによれば、杉浦法相が死刑執行命令書に署名しなかったことについて、正反対の評価がされているようだ。報道では、


「◇慎重な姿勢、評価 
 ▽石塚伸一・龍谷大教授(刑事法)の話 刑事訴訟法が死刑の執行命令を法相に委ねたのは、特に慎重な配慮を求めたからで、時代状況に応じた法相のリーダーシップを期待したとも考えられる。死刑を減らしていくことは世界の潮流で、杉浦氏が執行に慎重姿勢を示したことは評価したい。
 ◇職責果たしてない 
 ▽渥美東洋・中央大名誉教授(刑事法)の話 死刑の執行は法相が命令すると刑事訴訟法で定められている以上、従うのが当然。命令しないのであれば法相の職責を果たしていないことになり、首相が罷免すべきだ。杉浦氏は弁護士、法律家でもあるのだから、死刑を命じないのなら法相を引き受けるべきでなかった。」


と書かれていて、二人の学者の評価が伝えられている。これは学者の評価である以上、恣意的な感情から生まれたものではなく、論理的な考察の結果として出てきたものだと思われる。正反対の結論が、どのようにして論理的に導かれるのかを考えてみたい。これは正反対ではあるけれども、どちらかが排除されるものではなく、視点の違いを認めることで両立しうる主張だと考えられる。その視点の違いを探し求めたいと思う。

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by ksyuumei | 2006-09-27 09:52 | 論理