2006年 09月 02日 ( 1 )

理想と現実

大阪・門真市議の戸田ひさよしさんは、先の長野知事選での田中さんのやり方を「田中流理想選挙」と呼んでいた。しかしこの理想は実現されず、現実化はしなかった。理想は簡単に実現しないからこそ理想と呼ばれることもあるのだが、理想というのは一応正しい理屈だと思われている。その正しい理屈が実際には実現されないと言う、この理想と現実との乖離は、元々理想と現実という概念そのものがはらんでいるのだろうか。それとも、それが乖離するのは、我々の思考にどこか間違いがあるのだろうか。

田中さんは、感情のロジックを刺激して大衆動員する道を取らずに、一人一人の判断を信頼して、主体的な判断から自分を支持してくれることを願ったようだ。感情のロジックで判断したことは必ずしも正しい結果とは限らない。それは、自分にとって気持ちのいいものが選ばれるからだ。基準は正しさではないのだ。

政治的判断を、気持ちの良さよりも、客観的正しさに基準を置くというのは正しいだろう。少なくとも論理的判断という面では正しいに違いないと思う。だから、そのような方向で選挙を戦い、政治の方向を指し示そうとした田中さんは正しかったと思う。しかし、その正しさが選挙の勝利というものにはつながらなかった。ここに理想と現実は違うという認識が生まれてくる。

More
[PR]
by ksyuumei | 2006-09-02 10:46 | 雑文