2006年 08月 23日 ( 2 )

田中康夫長野県知事に対するバックラッシュ

宮台真司氏の『バックラッシュ!』におけるインタビューでの考察を見ていたら、先の長野県知事選で敗れた田中知事に対しても同じような構造があったのではないかと連想させるような部分があった。それは、バックラッシュ現象というのは、論理的に考えてみれば全く的はずれの攻撃であり、それが間違いであることを指摘するのは易しいのだが、大衆的な動員という点ではむしろ理不尽な攻撃の方が勝つということだ。

このあたりの実感は、インターネットで炎上してしまうようなブログを見たりするとき、攻撃する側の方が理不尽で間違っているのに、正当な主張をしている方が動員では負けるというようなものを見て、そのような現象が確かに起こるのだなと感じるところがある。

長野県においても、論理的な主張としては田中知事の方が正当性を持っていることはほとんど明らかであるように第三者からは見える。直接の利害関係がない第三者から見れば、論理的な正しさはすぐに分かるが、当事者にはそれがわかりにくいというのは理解出来る。だが、わかりにくくても全くそれが見えないということはないだろう。少しはそれが見えてくるはずなのに、動員においては論理的に間違っている方が勝つという、このバックラッシュ現象は教訓として記憶にとどめておかなければならないのではないかと思う。

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by ksyuumei | 2006-08-23 13:39 | 雑文

靖国問題の原点

神保哲生・宮台真司両氏がやっている<マル激トーク・オン・デマンド>では素晴らしいゲストを招いていることが多いが、これをきっかけにしてリスペクトの対象になるような人にたびたび出会うのを感じている。先日も東京理科大教授の三土修平さんをここで見て、その語り口の誠実さと論理展開の見事さに魅了された。

三土さんは専門は経済学なのだが宗教的な問題にも深く関わったことがあり、宗教的な観点からの切り口で『靖国問題の原点』(日本評論社)という本を書いている。この話はとても面白く、錯綜して難しさを感じていた靖国問題が、その原点をしっかり抑えると、何が一番の問題だったのかというのがよく分かる感じがした。

「特集:靖国問題を考える(その3止) 座談会 終わらない戦後、象徴」という記事には、三土さんの主張が一部載せられているので、それを参考にして、「靖国問題の原点」というものを考えてみようと思う。三土さんは、その記事で「宗教で存続するのが自然/追悼の意味、再考せよ」と主張している。

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by ksyuumei | 2006-08-23 10:06 | 雑文