2006年 06月 09日 ( 1 )

徴兵制あるいは軍隊の功罪について

宮台真司氏は、韓国と日本との大衆の意識の違いについて、徴兵制というものの存在を大きな要因としてあげることがある。韓国には徴兵制というものがあるので、それを経てきた男たちは、国家というものを強く意識し、不条理な世界での生活が日常性を見直すきっかけになるという。

韓国では、徴兵によって軍隊の生活をすることによって、男は大きな成長を遂げるという。子どもから大人になる通過儀礼として重要な意味を持つものが徴兵だという。宮台氏の弟子だという韓国人のイ・ヒョンソク氏が原作を書いた『軍バリ』というマンガがあるが、ここでも主人公のキム・ジンという二十歳の青年が成長する姿が描かれている。

国家を守るという意識は、個人の利害を超えて公共の利益を考えさせることになる。ある意味での市民感覚を育てることにもなるだろう。旧日本軍のように、滅私奉公の自分をまったく失うような軍隊生活には、主体的に公共性を身につけるという点では弊害をもたらすだろうが、そのようなことがなければ軍隊生活は成長をもたらすという主張にも一理あるような気がする。国を守るという意識は、もっとも大きな公共性に支えられなければ出来ないことではないかと思うからだ。

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by ksyuumei | 2006-06-09 10:36 | 雑文