2006年 05月 19日 ( 1 )

フェミニズムのうさんくささ

弁証法の論理には「両極端は一致する」という法則がある。極端というのは、一般論的に考えると、現実に存在する物事をある一面からしか見ないということになる。本来なら多様な面を持っていて、多様だからこそ、視点を変えれば矛盾した結論も導かれてしまう現実存在を、一面からしか見ないのであるから、これは他面を無視した誤りに導かれる。

両極端からの主張というのは、それが誤りに導かれるという点で共通しているが、この誤りが論理的には一致する結論にまで到達するというのが、弁証法でいう「両極端は一致する」ということだ。これは面白い法則だと思う。極論を主張する人間は、それが極論であることによって、実は否定したい対象を肯定してしまうという誤りに陥ってしまう。

この極論による誤りは、視点を固定してしまう面があるので、形而上学的誤謬とも呼ばれている。これは、批判の出発点の正しさを持っている考察が陥りやすい誤謬なので、良心的な人々は十分注意しておかなければならないだろう。善意だけでは論理の正しさはもたらされない。その善意が確かなときは、論理的な誤謬があっても善意の正当性でそれが無視される場合もある。「地獄への道は善意によって敷き詰められている」という現象がその時に起こるだろう。

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by ksyuumei | 2006-05-19 09:11 | 雑文