2006年 05月 05日 ( 1 )

死刑廃止に対する感情的反発にどう答えるか 1

中山千夏さんは、第二章で「ヒットラーでも死刑にしないの?」ということを論じている。これは、本の題名にもなっていることなので、おそらく非常に重要なものと考えているのだと思う。死刑廃止論を、理屈では認めながらも、感情がそれを認めないという、感情の一つにこのようなものがあるに違いないからだ。

中山さんの講演があったときに、話がこの死刑廃止論に向かうと、それに対して「深遠でない」つまりごく普通の話だといって不満を言ってくる人がいるらしい。その人の心理を分析した中山さんの次の言葉は、僕は鋭いところを突いているなと思う。


「これは、オトナがコドモに対して、または男が女に対して、よく使うやり方である。その人の主張を聞きたくないとき、ものの言い方とか態度とかを批判して、主張そのものを無視するのだ。そして、そんなやり方をするのは、主張に対して反発があるのに、うまく簡単に反論出来そうにない、という時だ。」

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by ksyuumei | 2006-05-05 10:52 | 社会