2006年 04月 26日 ( 1 )

死刑廃止論を考える 1

たとえ死刑であっても、人が殺されるのを見るのは嫌だというような感情論ではなく、一般論としての死刑廃止論を考えてみたいと思う。もし感情論を基礎にして考えるなら、被害者の報復感情が何よりも優先されると言うことは、感情としては反対出来ない問題になると思われる。だから、感情論で考える限りでは死刑廃止という考えは生まれてこないだろう。

被害者の感情を捨象して抽象化するというのは、感情的な反発もあるかも知れないが、死刑廃止論というのは、そのようにして論理を展開していかないと正当性を主張することは出来ないだろう。基本的な原理・原則を設定して、その下に論理を展開していき、その結論として死刑廃止論が展開出来るかどうかを考えてみたいと思う。

基本的な原理として考えるのは、「死刑」というものが制度であるという点だ。それは個人が恣意的にコントロール出来るものではなく、国家の制度として個人を制約していくものであるということだ。この制度は、死刑という判断を決定する際に間違いを犯す可能性を持っていると言うことが一般論としての死刑廃止論の出発点になると思われる。

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by ksyuumei | 2006-04-26 10:27 | 社会