2006年 04月 25日 ( 1 )

感情に流れる議論

山口県光市で起こった痛ましい犯罪事件の裁判について語ったブログを見て感じたことがある。この事件は、犯罪の衝撃的な現象もさることながら、あくまでも極刑の死刑を求める被害者遺族と、その意を汲んだ検察に対しての、死刑廃止論者でもある弁護士の発言が人々の注目を集めているようだ。

弁護士の発言は、被害者遺族の感情を逆撫でするものとして批判を浴びている。しかし、その多くは感情に反応するものであって、論理性は感じられない。特に、この個別的事件から、一般論である死刑廃止論への感情的反発が広がっているのは危険であると僕は感じる。

この事件の感情的な問題と死刑廃止論とは分けて考えるべきではないかと思っているのだ。また、弁護士が仕事として被告人を擁護する立場に立つのは、ある意味では当然のことではないかと思う。弁護士の仕事は、被告人の利益が最大になるようにすることだと思うので、そう振る舞ったからといって何ら非難されるべきものではないと思う。むしろ、変な先入観によって、被告人が極刑で裁かれても仕方がないなどという前提で弁護を引き受けてはならないだろう。

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by ksyuumei | 2006-04-25 09:51 | 社会