2006年 04月 18日 ( 1 )

江川達也さんの歴史の見方

江川さんは、『現実はマイナーの中に』(ウェイツ)の中で、「戦前のことをある目的を持って研究していくと、必ずしも戦前は否定すべきではないことが明らかになってしまう」と書いている。江川さんは、戦前を高く評価していることが他の言葉からもうかがえる。それは、指導者たちがマトリックスの外からマトリックスを眺める視点を持ち得たからだと考えているようだ。例えば、


「明治維新もそうで、作った方は、こんなものあとで何とでもなると思っていたけれど、そのあとに生まれた人たちはそれが世界だと思ってしまう。そこが難しいところです。箱の中で育ってしまった人と、箱を作った人の差みたいなものですね。」


という言葉からそのようなものがうかがえる。同時に、マトリックスの中でベタにそれを受け取る人間は、「それを世界だと思ってしまう」限界があり、それが「差」だと指摘している。これは、マル激などで語られる宮台氏の見解と驚くほど似ている。宮台氏も、戦前の評価として同じようなことを語っていて、戦後についても、マトリックスを外から眺められる政治家を高く評価していた。

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by ksyuumei | 2006-04-18 09:24 | 雑文