2006年 03月 29日 ( 3 )

イデオロギーとしての経済学

マル激の中で宮台氏が語った、「経済学はイデオロギーである」と言うことが気にかかっていた。それは、「科学(サイエンス)ではない」という意味での指摘だった。サイエンスとイデオロギーの違いはどこにあるだろうか。

サイエンスというのは、その法則性が任意の対象に対して成立すると言うことが基本にある。それに対して、イデオロギーとは、ある特定の立場を設定して、その立場からの対象について成立する法則性を問題にするように感じる。イデオロギーとは、辞書によれば次のような意味を持っている。


「1 政治・道徳・宗教・哲学・芸術などにおける、歴史的、社会的立場に制約された考え方。観念形態。

 2 一般に、思想傾向。特に、政治・社会思想。」

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by ksyuumei | 2006-03-29 16:57 | 雑文

偽証はどのような論理によって証明されるか

長野県の田中知事が、偽証の疑いで告発されたという。偽証の中身は、「田中知事を偽証告発へ 長野県議会」というニュースによると、


「偽証があったとされたのは、情報公開請求があった公文書を県職員が破棄した問題をめぐる証言など。公開を求められた公文書には、知事後援会元幹部が二〇〇三年春、下水道事業入札制度で県内業者を優先するよう働き掛けた経緯が記録されていたが、請求後に県職員が破棄した。

 疑惑のため、県議会は昨年七月、百条委を設置。公文書を破棄した県参事(当時)は同委で田中知事の指示を受けて破棄したと証言したが、田中知事は同年九月二十六日の証人尋問で「私からの指示はない」と否定した。百条委は今月二日、一連の疑惑に対し、知事として不適切な行為があったと結論付けた。

 この日の本会議の提案説明で高見沢敏光氏(志昂会)は「知事は破棄の報告を逐一受けながら中止していない。破棄の実行を容認し、言外において指示したと考えられる」と指摘。指示を否定した知事証言は偽証に当たるとした。「推測は成り立つが告発の根拠にはなりえない」との反対意見もあったが、賛成四十一、反対十三で可決した。」

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by ksyuumei | 2006-03-29 13:06 | 政治

『国家の品格』の二流性 5

藤原さんは、第三章「自由、平等、民主主義を疑う」の冒頭で、「論理だけでは人間社会の問題の解決は図れない」という主張をしている。これはある意味では正しい。しかし、正確な言い方ではない。正確には次のように言わなければ正しくないだろう。

<人間社会のすべての問題>に対して

 ・一部は形式論理で解決出来るが、解決出来ない問題もある。
 ・一部は弁証法論理で解決出来るが、解決出来ない問題もある。
 ・その他、対象にふさわしい論理で解決出来る部分もあるが、それでもなお解決出来ない問題もある。
 ・そもそも、解決と言うことが必要でない問題もある。

これは、論理はいろいろと限界があるが、限界の範囲内では十分役に立つと言うことでもある。論理に解決出来ない問題があるからと言って、そのことから論理がだめだという判断は出てこないのである。これは、科学を否定する低俗な批判が、科学に限界があることから科学の否定を結論しようとする考え方と似ている。実際には、科学に限界があっても、その限界を自覚出来るからこそ科学は素晴らしいのである。

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by ksyuumei | 2006-03-29 09:48 | 雑文