2006年 03月 28日 ( 1 )

理論(論理)の目的とそのための抽象(捨象)の関係

内田樹さんの主張を、<「労働」は「贈与」である>と誤読している人に対しては、もっとよく理解してからもう一度考えてね、と言う感想しか持たないが、uprimeさんの「「定義の問題」へのコメント」の中にあった、抽象(捨象)と理論(論理)との関係に対する疑問については、よく考えてみる価値のあることではないかと感じた。

内田さんへの批判者は、そのほとんどは誤読からの批判であると僕には感じられていたが、uprimeさんの指摘は、論理的なものとしてはやや厳密さを欠いてはいるものの、感情的な反発を感じるという事実についてはよく理解出来るものだった。それは、自分たちが大事だと思っている現実の問題を、内田さんが捨象して無視しているように見えるので、そのような抽象論など価値がないと思えるという指摘だと僕は理解した。

これは問題意識の違いから生ずる感情だから、このように思うのはある意味当然のことでもあると思う。僕にも、そう思うようなときはたくさんある。特に、二流の言説だと思うものは、本質を語らず、末梢的なものに流れていて、大事なことを論じていないではないかと思うことはしばしばだ。

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by ksyuumei | 2006-03-28 09:41 | 論理