2006年 03月 10日 ( 1 )

「任意性」についての考察 2  科学の場合

ここで考察する科学は、自然科学・社会科学両方を含むものとして考えている。両者の違いは、考察の対象に人間の意志が含まれるかどうかによっている。自然科学は、意志によっては変化しない、意志と独立の法則を持っている対象について考察する。社会科学の方は、人間の意志によって変化しうる社会というものが対象になってくる。意志の法則性は、100%解明されていないので、こちらの方が原理的には曖昧さを含むことになる。

人文科学という言い方もあるが、僕はこれは「科学」と呼べるのかに疑問を持っているので、これは考察の対象には含めない。例えば、文学と呼ばれるものは、三浦つとむさんによれば、夏目漱石がそれを「科学」にしようと思って苦労したものらしい。漱石は、文学が科学になるためには、科学としての対象をハッキリさせなければならないと考えて、文学という対象が何であるかを明確にしようとしたらしい。しかし、それには成功しなかったというのが三浦さんの判断だったようだ。

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by ksyuumei | 2006-03-10 09:47 | 論理