2006年 02月 17日 ( 1 )

耐震強度偽装問題の事実は何か

耐震強度偽装問題のマスコミ報道に、何かいやなものを感じるのは、それが事実とその解釈を混同しているように僕が感じているからだろうという気がした。この問題で本当に確かな事実と呼べるものには何があるだろうか。

まず、姉歯元建築士がデータの改ざんをしたというのは、本人がそれを認めているのだから「データの改ざん」というのは事実であるだろう。そして、それが法律が定めていた基準を満たすためのデータ操作であるというのも事実だろう。ここから得られる帰結は、姉歯元建築士が関係したマンションやホテルは、安全基準をクリアしたというのは嘘だったということだ。ここまでは事実として受け取ることが出来るだろう。

しかし、この事実が何を意味するかという「意味」の領域に踏み込むと、これが「事実」なのか「解釈」なのかは判断が難しくなる。「事実」だと判断すると言うことは、それが語る意味が「本当だ」と信じることになる。しかしそれはまだ「解釈」の段階だと言うことになれば、まだ他の解釈も許されるので、その解釈が必ずしも正しいとは限らないという態度になる。

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by ksyuumei | 2006-02-17 09:42 | 社会